2022年12月23日
「奄美でのご縁に感謝」
広報委員会事務局です
八戸市立市民病院(青森県)の研修医M先生から、当院にて今年度11月実施した地域医療研修の感想が送られてきましたので、ブログにて掲載いたします
「奄美でのご縁に感謝」
1ヶ月間研修させていただきました研修医のMと申します。
まずは、ブログを書かせていただくというこのような機会をいただきありがとうございます。
私は小学4年生の時にテレビでDr.コトー診療所をみて医師という職業を知りました。
母親の故郷が長崎県の五島列島だったこともあり、小さい頃からのんびり釣りをしたり自然の中を探検したりするのが大好きで、大人になってからも島に行きたいなとぼんやり考えていました。
島での医療はのんびりなのかなと思っていましたが、外来、往診、急患対応など奄美での毎日は濃く、あっという間の 1ヶ月でした。
奄美に着いてすぐに思ったのは、海が本当に綺麗ということ。
私が1番好きな絵の具の色でも表現できないような色をしていて、すごく感動しました。
空港から病院まで少し距離がありましたが、ずっと見ていたくなる景色ばかりでした。
このままずっと奄美を探検したいなと何度も何度も思いました。
奄美での研修は、外来業務、1人での当直、船に乗っての訪問診療など、初めてのことがたくさんでした。
船に乗って外来に通っている方もいたため、限られた時間の中での診察は難しく感じましたが、上級医の先生方や看護師さん、薬剤師さん、検査科の方、事務の方達がすぐに相談に乗ってくださいました。
患者さんが安心して帰宅されたり、内服調整がうまくいった時は嬉しく、その度に院内の皆さんの存在が心強く感じました。
上級医の先生達は朝早く来て患者さんのことを把握していたり、患者さんにとって何が1番幸せなのかを考えたり、医者としてだけでなく、一人の人間として毎日たくさん学ばせていただきました。
医師という仕事をしていく中で、きっと普通の人間らしい感覚は失われていくのではないかと不安に思っていましたが、島で出逢った医療従事者の方々は人間味溢れる方ばかりで、今まで抱いていた不安は吹っ飛んでいきました。
入院患者さんのリハビリに参加させていただいたり、検査科の方に採血項目や画像について相談させていただいたり、薬剤部まで直接お薬の相談させていただいたり、言語聴覚士さんに気切チューブについて相談させていただいたり、連携室の方と退院調整について相談させていただいたりと、多職種の方々と接する機会が多かったのはすごく新鮮でした。
普段の回診の時に、患者さんの身体のことだけではなく普段の生活や今後の理想の生活など、自分なりに患者さんのことを知ろうと意識していたつもりでした。
しかし、退院に向けての多職種カンファレンスでは、自分がいかに患者さんのことを知らないかを痛感し、多職種で患者さんに関わることの大切さを改めて感じました。
私は日々いっぱいいっぱいでしたが、周りの人達のおかげで一人の患者さんとじっくり向き合えたのかなと振り返ってみて感じました。
勤務最終日の回診では、患者さんからそれまで以上にたくさんお話を聞かせていただきました。
患者さんとの思い出がたくさん頭の中に浮かんできて、すごく胸がいっぱいになりました。
そして、改めて奄美での生活を振り返ってみて、大変だったことも含め全部がいい思い出だなと感じれているのは、島で出逢った人達のおかげだなと感じました。
朝のパン、お昼ご飯、晩御飯、サウナ、お魚、お月見、大きなゴキブリ、サッカー観戦、海での遊び、工作の作品など、その時を一緒に過ごした人達のおかげで、1ヶ月が本当にあっという間に感じ、たくさんの宝物ができました。
幸せを形にするならこれやなというものが毎日更新されていき、感性が刺激され続けた1ヶ月でした。
人としても医師としてもたくさん成長して、この島にまた帰ってきたいなと思いました。
1ヶ月間ありがとうございました。
奄美でのご縁に感謝です。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
八戸市立市民病院(青森県)の研修医M先生から、当院にて今年度11月実施した地域医療研修の感想が送られてきましたので、ブログにて掲載いたします
「奄美でのご縁に感謝」
1ヶ月間研修させていただきました研修医のMと申します。
まずは、ブログを書かせていただくというこのような機会をいただきありがとうございます。
私は小学4年生の時にテレビでDr.コトー診療所をみて医師という職業を知りました。
母親の故郷が長崎県の五島列島だったこともあり、小さい頃からのんびり釣りをしたり自然の中を探検したりするのが大好きで、大人になってからも島に行きたいなとぼんやり考えていました。
島での医療はのんびりなのかなと思っていましたが、外来、往診、急患対応など奄美での毎日は濃く、あっという間の 1ヶ月でした。
奄美に着いてすぐに思ったのは、海が本当に綺麗ということ。
私が1番好きな絵の具の色でも表現できないような色をしていて、すごく感動しました。
空港から病院まで少し距離がありましたが、ずっと見ていたくなる景色ばかりでした。
このままずっと奄美を探検したいなと何度も何度も思いました。
奄美での研修は、外来業務、1人での当直、船に乗っての訪問診療など、初めてのことがたくさんでした。
船に乗って外来に通っている方もいたため、限られた時間の中での診察は難しく感じましたが、上級医の先生方や看護師さん、薬剤師さん、検査科の方、事務の方達がすぐに相談に乗ってくださいました。
患者さんが安心して帰宅されたり、内服調整がうまくいった時は嬉しく、その度に院内の皆さんの存在が心強く感じました。
上級医の先生達は朝早く来て患者さんのことを把握していたり、患者さんにとって何が1番幸せなのかを考えたり、医者としてだけでなく、一人の人間として毎日たくさん学ばせていただきました。
医師という仕事をしていく中で、きっと普通の人間らしい感覚は失われていくのではないかと不安に思っていましたが、島で出逢った医療従事者の方々は人間味溢れる方ばかりで、今まで抱いていた不安は吹っ飛んでいきました。
入院患者さんのリハビリに参加させていただいたり、検査科の方に採血項目や画像について相談させていただいたり、薬剤部まで直接お薬の相談させていただいたり、言語聴覚士さんに気切チューブについて相談させていただいたり、連携室の方と退院調整について相談させていただいたりと、多職種の方々と接する機会が多かったのはすごく新鮮でした。
普段の回診の時に、患者さんの身体のことだけではなく普段の生活や今後の理想の生活など、自分なりに患者さんのことを知ろうと意識していたつもりでした。
しかし、退院に向けての多職種カンファレンスでは、自分がいかに患者さんのことを知らないかを痛感し、多職種で患者さんに関わることの大切さを改めて感じました。
私は日々いっぱいいっぱいでしたが、周りの人達のおかげで一人の患者さんとじっくり向き合えたのかなと振り返ってみて感じました。
勤務最終日の回診では、患者さんからそれまで以上にたくさんお話を聞かせていただきました。
患者さんとの思い出がたくさん頭の中に浮かんできて、すごく胸がいっぱいになりました。
そして、改めて奄美での生活を振り返ってみて、大変だったことも含め全部がいい思い出だなと感じれているのは、島で出逢った人達のおかげだなと感じました。
朝のパン、お昼ご飯、晩御飯、サウナ、お魚、お月見、大きなゴキブリ、サッカー観戦、海での遊び、工作の作品など、その時を一緒に過ごした人達のおかげで、1ヶ月が本当にあっという間に感じ、たくさんの宝物ができました。
幸せを形にするならこれやなというものが毎日更新されていき、感性が刺激され続けた1ヶ月でした。
人としても医師としてもたくさん成長して、この島にまた帰ってきたいなと思いました。
1ヶ月間ありがとうございました。
奄美でのご縁に感謝です。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
Posted by 瀬戸内徳洲会病院 at 17:18
│スタッフより